初盆での供養の行い方
初盆とは
初盆とは、故人が初めて迎えるお盆のことを指します。
地域によっては、初盆(はつぼん・ういぼん) 新盆(にいぼん・あらぼん・しんぼん)などと呼ばれる事があります。
正確には故人が亡くなって、四十九日の法要を過ぎてから初めて迎えるお盆のことを初盆といいます。つまり亡くなってからその年のお盆が四十九日前であった場合は、初盆は翌年に迎えることになります。
お盆はもともと亡くなった人やご先祖様を迎え供養する行事ですが、初盆は故人が亡くなってから初めて家に戻ってくる日とされているため、親族以外にも故人と縁の深い人を招いて法要を行ったり、自宅の仏壇の前で僧侶に読経をしてもらうなど手厚く供養するのが一般的です。
初盆の供養とは
初盆前の準備
①参加者との日程調整
初盆には、親族以外にも故人の縁の深い人を招いて法要を行います。家族と共に集まれそうな日を決めてから、通夜や葬儀の参列者名簿を参考にして案内状を送付し、参加者の出席状況を確認します。また初盆の後には会食をすることも多いので、食事の予約も早めに行いましょう。
➁菩提寺と連絡
初盆の法要は、菩提寺の僧侶に読経をしていただくのが通例なので、僧侶の訪問日程を確認しておきましょう。お盆の時期はお寺も忙しい時期なので、早めに連絡を取るのがマナーです。遅くとも初盆の約1か月前までには連絡をしましょう。初盆を迎える軒数によっては前倒しで読経を行う可能性があります。
③白提灯を購入
精霊棚(しょうりょうだな)、もしくは盆棚(ぼんだな)と呼ばれる場所にご先祖様はあの世から戻ってこられます。お盆では精霊棚の傍らには盆提灯を飾ります。一方、初盆の家では初めて帰ってくる故人の霊が迷わないための目印として、盆提灯ではなくの白提灯を玄関や部屋の窓際、仏壇の前などに吊るします。白提灯はひとつあればよいので、身内の方が用意しましょう。初盆用は清浄無垢の白で故人の霊を迎える意味から、白木でつくられた白紋天の提灯が一般的となっています。白提灯は初盆のみですが絵柄つきの提灯は二年目以降も使用できます。家紋入りの白提灯にする場合は早めに注文しましょう。
④お供え物の購入
初盆のお供え物は線香やろうそく、花が一般的で相場は1万円程度です。お花をお供えする場合は、白色を基調とした淡い色でまとめるのが一般的となっています。食べ物の場合は日持ちのするクッキーやおせんべいがいいでしょう。法要後に分けやすいように個包装してあるものをお勧めします。故人がお酒を好んでいたのであれば、ビールやお酒をお供えするのもよいでしょう。
⑤お布施の準備
初盆の前日までにはお布施の準備を終わらせましょう。法要当日に会食に同席していただく場合は、お布施とともにお車代の二つをお渡しします。会食を辞退された場合には御膳料を加えた三つをお渡しします。会食の出欠は前もって確認しておきましょう。
お布施を渡すときは白い封筒に入れてお金を入れておきます。表書きはなにも書かなくてかまいません。裏には名前と住所を記載します。また、手渡しではなく、お盆の上に載せて渡すのが良いでしょう。
初盆の供養の手順
お盆の期間は地域によって異なります。2020年(令和2年)のお盆期間は新盆:7月13日~7月16日、月遅れの盆:8月13日~8月16日となっているところが多いです。
13日には迎え火を行います。午前中は精霊棚の飾りつけやお供え物の準備をして、日中はお墓参りやお墓の掃除を行います。夕方には迎え火を焚き、盆提灯に火を灯します。
14日、15日のいづれかに参加者揃ってお墓参りをします。先祖の霊が帰ってこられるこの期間は、お供え物は毎日交換をして、ろうそくや線香の火を絶やさないように心がけましょう。
16日にはできるだけ遅い時間に迎え火を炊いた同じ場所で、送り火を行います。
初盆での香典と香典返しについて
初盆の香典は、故人との関係性を考慮して3000円から1万円程度を目安として現金を包むことが多いです。返礼品は法要に参加された方が持ち帰りやすいように、かさばらずの重くないタオルなどがおすすめです。返礼品の予算は、いただいた香典やお供え物の金額の半分~1/3程度が目安です。
香典の費用と香典返しの詳細は、初盆(新盆)の費用、時期、準備についてをご覧ください。
まとめ
初盆は通常のお盆よりも手厚く供養を行うので、準備も通常のお盆よりも早い時期から始めることをお勧めします。初盆のしきたりは宗派やお寺、地域によって様々な形態があります。準備で迷った時は一度周囲やお寺に相談してみましょう。なによりも故人やご先祖様にできる最大限の供養、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
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